多様化社会で「自分らしく」生きるための3つのマインドセット。

「みんなと同じ」はリスクでしかない。

多様化社会と言われるように、様々な価値観が共存している昨今、組織の内外問わず、個人が自分らしさで輝きやすい社会になってきている。Youtuberと呼ばれる自分たちの面白いと思うものをYoutubeで発信し、広告収入で生計を立てる若者もたくさんいる。Instagramでフォロワーを増やし企業PR案件を発信することで、収入を得ているInstagramerと呼ばれる人たちもいる。そのほかにも個人で手軽に情報発信していけるツールも山ほどある。

そういう稼ぎ方をしようという話ではなく、これからの多様化社会は私たちがより「自分らしさ」を持って生きることができやすい社会になってきているにも関わらず、今までの固定概念に縛られ一歩踏み出せない人に向けたメッセージでもあります。

組織の中でも、単純作業や手順が決まっているものは自動化・ロボット化され、さらにはAIに取って代わられる仕事も増えてきています。

そういう背景の中で、個人の価値、個人のブランドを磨けあげることが今まで以上に重要になってきているのは言うまでもありません。前述したyoutuberやInstagramerのように個人での活動だけでなく、組織の中でも、自分の価値を磨き込み、自分らしさを発揮していかなければ、「代用の効く存在」として社会的価値が失われていってしまう。

自分らしく生きることを望みながら、一歩踏み出せない人々が縛られているものとは。

自分らしく生きたい、というのは誰もが思うことだが、それを望みながらも自分を出していくことを恐れる人も少なくない。その多くの人は、誰かに◯◯と思われたら嫌だなとか、否定されるのを恐れて、周りの空気を読み、周りに合わせて、本当の自分を消してしまう。

これは経済がグイグイ成長している経済の成長期であればそれでよかった。みんなで言われた通りに、コツコツと頑張っていれば、右肩上がりに成長する経済とともに、会社も成長し、給料も上がっていった時代。

「出る杭」は仲間から外され淘汰されていた、だが今は違う、存在感を出していかなければ、より安い労働力やAIに取って代わられていく。出る杭と出る杭が手を組み、新たな価値を創造していくことも今や当たり前だ。もうどちらがマイノリティーなのかわからなくなる。

自分の価値を磨き続け、自分らしさで生きると覚悟する。

存在感を出していくためには、自分らしく生きると覚悟をする必要がある。なぜなら多くの人は、自分のことを”価値がない”と思っていたり、人からどう思われるかということを過剰に気にしていたりする。

まずは自分と”みんな”の違いこそが価値であるというマインドセットにしなくてはいけない。そして、自分の違いポイントを探していこう、それが卓越していなくても気にする必要はない、万人に受け入れられる必要はないからだ。こんな人にとっては自分のこの経験やこの知識が役に立つということをとにかく見つめまくる。趣味が登山で、まだ山登りの魅力を知らない人に教えることができることだって立派な違いポイントである。

そして違いを見つけたらそれをどんどん磨きこんでいく。そして好奇心を頼りに新たな違いポイントになる要素を身につけていこう。

多様化時代に自分らしく生きるマインドセット その1

「違いこそが価値である」ということを本質的に理解し
自分らしく生きるという覚悟を持ち、違いポイントを磨き込む。好奇心を頼りに、新たな違いポイントを開拓する。

万人に受け入れられる必要はない、肯定される必要もない。

まだまだ多くの日本人が多様化社会の中で生きるマインドセットができていない。「違い」で勝負をしようとすると、誰かに否定されたりすることもある。いわゆる「出る杭は叩かれる」というやつだ。しかし、そんなことは気にせずどんどん出ていかなければ、代わりの効くゾーンで価格競争に巻き込まれるだけだ。出過ぎた杭は打たれないというくらいの気持ちで自分らしく生きるという覚悟を持つことが必要なのだ。

そして万人に好かれる必要はないことも同時に理解しよう。むしろ出れば出るほど嫌いが生まれる。しかし「嫌い」が生まれなければ「好き」も生まれないということを覚えておいてほしい。どんな人気者でも、どんな偉大な人物でも、万人に愛された人なんて存在しないのだ。

だから、否定されて当然とまでは言わないが、理解してもらえないこともあるというくらいの気持ちを持っていることで、もっと楽に生きることができる。実際にやってみればわかるが、銀行強盗や人殺しなどをしようとしていない限り、あなたが不安に思っているほど人に嫌われることはほとんどない。不安や恐怖は一歩踏み出すまでの心の反応であって、踏み出してしまえば憂う必要なんてなかったなと思うはずだ。

多様化時代に自分らしく生きるマインドセット その2

 人に受け入れられないかもしれない、否定されるかもしれないということを恐れない。嫌いが生まれないと好きも生まれない、どうでも良いゾーンから抜け出すと決めよう。そしてあなたが思っている以上に人はあなたを応援してくれる。

「違い」を恐れることを辞め、違いこそ価値であるというマインドセットを持とう。

人と違うことを恐れるマインドセットがある人もまだまだ多いのは、「すりこまれた価値観」があるからだ。幼少期から親や先生、大人たちにすりこまれてきたものや、成長過程での体験を通じてできた様々な価値観の中に恐怖のスイッチは入り込んでいる。例えば、幼稚園や小学校では集団の中で活動をすることに慣れるために、クラスという箱の中でみんなで何かをするという体験をする。そういったみんなで何かをする時は和を乱してはいけないと言われ、何か違ったことをしたら先生に怒られたりしたはずだ。

また友達同士との関わり合いを通じても様々な経験が私たちの経験に影響を与えている。ある時スクールカウンセラーをやっている人の講演会に行った時になるほどと思わされることがあった、小学校の時のクラスには色々な子供がいるが、運動ができて、勉強ができる子供がクラスの人気者になる傾向があり、そうでない子供は自分に「ダメな奴」「認めてもらえない価値のない人間」というレッテルを自分で自分に貼ってしまう傾向があるということを聞いた。

このように、様々な教えや体験を通じて、私たちはみんなとお同じでなければならないというマインドセットが出来上がっているのだ。これは、とても大切なことではあるが、あらゆる局面でそう思ってしまうと、結局何もできなくなってしまう。

違って当たり前、違いこそ価値であるというマインドセットをしていくことがまず大事だと私は思う。

「違い」が共創する社会をつくるためのマインドセット。

世の中には年齢を重ねているということや、社歴が長いというだけで随分と偉そうにする人もいる。確かに年齢を重ねている分だけ、人の持っていない経験を持っているかもしれない。しかし、それはあるひとつの側面から見た優位性でしかない。

老若男女、役職立場関係なく、お互いの「違い」を尊重しあうマインドセットは多様化社会の中では必須だ。今私は40歳だ、20歳の学生さんよりは社会経験もあるだろうし、マーケティングの知識もあったりするだろう、ただ、それはあくまでもそのポイントに於いての違いである。その学生さんが、仮に大分出身だとして大分県のことに詳しければ、大分のことに関しては、その学生さんの方がはるかに知っている、もし私が大分に旅行に行くとしたら、その学生さんに色々教えてもらえるだろう。

それ以外にもうまいラーメン屋を知っているかもしれないし、何か他に得意分野があるかもしれない、たくさん私にないポイントを持っている。そういう違いがありそれが価値であると認め、尊重し合うことこそが多様化社会のマインドセットだと私は確信している。

「違い」が共存、共創、共栄していくためには、絶対的に必要な価値観がある。それは「相互尊重」だ。お互いに持っている「違い」を認め、尊重することで、そこに調和が生まれ、新たな価値を生み出すことにも繋がるだろう。

多様化時代に自分らしく生きるマインドセット その3

自分の違いポイントを価値だと思い、他人の違いも価値であるという考え方をもち受け入れる。ひとつの側面ではなく、様々な側面から見た相手の価値を尊重する「相互尊重」の精神をもつ。

自分らしく生きて、違う価値をもつもの同士が共創していく社会をつくろう。

ここまでご紹介した3つのマインドセット

1、どんなことでも人との違いを価値であると認識し、自分らしく生きるという覚悟をもつ。

2、違うことを恐れない、嫌われることを恐れず自信をもつ。

3、相互尊重の基本精神を持ち、他人の違いポイントも価値であると尊重する。

これらを大切にして、「自分らしく」生きはじめると、今まで縛られていた”こうあるべき”という固定概念が崩れ始めていきます。そして、自分らしさを出すにつれて、今まで以上に自分を好きになり、今まで以上に人に好かれる自分になっていくことを実感していくと思います。

「相互尊重」が社会のスタンダードになっていけば、いがみ合いはへり、それぞれの価値を持って助け合い、それぞれの価値を持ち寄り共創していく社会になっていくと確信しています。

自分らしく「イイ顔」している人で溢れる社会をつくっていくためには、あなたの一歩が大きな一歩になります。

古澤慎之介
古澤慎之介プロデューサー・編集長

ULL編集長、マーケティングのノウハウと、エネルギーマネジメントを武器に、組織課題の発見と解決プランの策定、さらには実行する際のチームビルドと人材育成までを支援。
“日本にもっと「イイ顔」している人を増やしたい“という想いのもと、広告会社、エンタテインメント会社での経験を経てマーケティングディレクターとして独立。マーケティング課題の発見と、ソリューションの提案だけでなく、実行できるようメンバーの育成、チームビルディングまで行う。自身の実践的な体験からエネルギーマネジメントという独自の人材育成の理論とコーチングの手法で、人のポテンシャルを最大化し組織の本当の力を引き出す。

一般社団法人グローバルリーダーシップコーチング協会(GLC)の立ち上げで出会った藤井義彦氏と世界で活躍する講演家のジムバグノーラ博士をメンターとして師事、2018年、ジムバグノーラ博士より「PhB・マスター・プラクティショナー」として認定される。


【活動領域】
●マーケティング戦略 ●組織変革・チームビルディング ●パーソナルブランディング ●コーチング ●PhBマスタープラクティショナー ●クレイセラピー(国際クレイセラピー協会認定クレイセラピスト) ●エネルギーマネジメント