2極化時代に淘汰されない自分をつくろう、パーソナルブランディングでなりたい自分になるための、最初の一歩。
なりたい自分になるための、パーソナルブランディングのススメ。
人の悩みの9割は「人間関係」だと言われている。職場、家庭、恋人や友人との関係など。様々な人と関わりながら生きている以上、誰もが少なからず、そう言った人間関係の悩みの一つや二つを持っている。
確かに社会人にもなると、自分の付き合いたい人とだけ付き合うという訳にもいかないので、結構疲弊したりもする。私も人に気を使う方ではあるので、以前は人間関係に振り回され疲弊する毎日を送っていた時もあった。
ジムバグノーラ博士と出会い、PhB(Professional Human Being)という考え方に出会い、それを実践していく中で、かなり人間関係で疲弊することは減っていったように感じている。
ということで、今日は人間関係をエネルギーマネジメントの観点からみていきたい。
エネルギーマネジメントは、心身共に力に満ち溢れ良いエネルギー状態を意識的に高い状態を維持することだ。しかし、エネルギーの状態自体は、意識的にコントロールするのは難しい。何をコントロールするかというと、エネルギーを高めるものを取り入れ、エネルギーを奪うものを避ける、取り除くというものだ。シンプルだがとにかく奥が深い。
今回は人間関係をエネルギーマネジメントの観点からみてみよう。
私たちのエネルギーは、常に流動していて移ろいやすい。
あなたがオフィスの廊下を歩いているときに、前から、好意的に思っている同僚や部下、いつもあなたのことを気にかけてくれて、尊敬してやまない上司が前から歩いてきたシーンを想像してみてください、自分の内側の状態はどうだろうか。嫌な感じがしたり、体がこわばったりしないはずだ、リラックスしてホッとした気持ちになるかもしれない。
逆に、またオフィスの廊下を歩いていると、前から、あなたが嫌いな人、苦手な人、一切尊敬できないパワハラ上司が前からやってくる。どうだろうか。なんとなく体が強張り、気持ちが緊張し、あなたの内側の状態はあまりいい感じはしないはずだ。
自分の内側のエネルギー状態を測定するのはとてもシンプルで、あなたが「心地よいか」「心地よくないか」「いい感じか」「嫌な感じか」という感覚でわかる。
何もない廊下を一人で歩いている時には、平然だったが、前から誰かが歩いてきたというたった一つの出来事で、エネルギーの状態は変化してしまう。そういう移ろいやすいものだということをまず理解しておいて欲しい。
そして現代社会の中で、人と関わらずに生きていくことは結構難しい。自分の好きな人たちとだけ接して生きて行くのも難しいだろう。ときには気持ちがアガらない人とも付き合うことも出てくる。
エネルギーマネジメントの大前提は、自分のエネルギーの状態の責任は「全て自分にある」と考えることだ。これをまず覚えておいて欲しい。
わたしはいつも、「人間関係」は「コミュニケーション」であり、「コミュニケーション」は「双方のエネルギー交換だ」と伝えている。
あなたの友人、パートナー、上司、同僚、誰でもいいが、その人がイライラしながら、あなたに何か頼みごとをしたとする。その言葉や態度からイライラしていることがあなたにも伝わる。そのとき、あなたの内側は「良い状態」ではないはずだ。
「なんでそんな言い方するんだ!」と思うかもしれないし、快くその頼みごとを引き受けようとも思わないかもしれない。
あなたはその相手に会う前はフラットなエネルギー状態でも、突然相手からぶつけられたイライラというエネルギーが言葉や態度というコミュニケーションによって、あなたの内側に感染し、なんとなくあなたの内側もイライラのエネルギーになってしまいがちだ。
逆に、あなたが、仕事が終わらなくて焦っているときは、あなたの内側は焦燥感や不安感というエネルギーでいっぱいになっているかもしれない。そんなときに、頼れる上司が、穏やかな口調、優しい表情で、「焦らなくて大丈夫だよ、何か手伝おうか」と言ってくれたら、あなたの内側は一瞬のうちに「安堵感」「感謝」などの穏やかなエネルギーで満ちるでしょう。
コミュニケーションはキャッチボールが大事などということが言われることがあるが、相手に投げかける態度や言葉に乗っかって、自分の内側のエネルギーまでもが相手に伝わっていく。そして、相手が投げかけてくる態度や言葉に乗っかって、相手のエネルギーが簡単に内側に入ってくる。
エネルギーマネジメントの考え方を人間関係に活かすためにも、このエネルギー交換の仕組みをしっかりと理解しておこう。
前述したように自分自身のエネルギー状態は自分自身に責任があるのがエネルギーマネジメントの大前提だ。それがたとえ、誰かに理不尽なイライラをぶつけられたとしても、それはあなたのエネルギー状態を変える「スイッチ」「トリガー」に過ぎないと捉えてほしい。
誰かがあなたにイライラをぶつけてきたとしよう、あなたも相手の態度にイライラしてきて、また相手にそれを投げつけ、さらに双方のイライラが燃え上がる。もしくは、イライラを受け取って、それをジッと我慢する。人間関係に疲れている人はこのどちらかの対応をしているケースが多い。
相手のエネルギーによって、自分の中にイライラした感情が生まれたことに気がつこう。
自分の中に相手のイライラが入ってきたことに気がつくことが「感情」と「行動」の間にスキマをつくることができる。感情は意識的に発生させることはできない無意識の反応だ、これは人間が動物として生存していくために必要なものだ。だから感情自体をコントロールすることはできない、私たちがコントロールできるのは「思考」と「行動」だけだ。
もちろん、酷い言い方をされて、ムカつくこともあるかもしれない、だが、そこでイラっとして、自分の内側を「怒り」の状態にしてしまうのは自分自身であるということに気がつこう。それに気が付きさえすれば、仮に受け取ってしまっても、すぐにエネルギー転換をすることができる。
ここで一番やってはいけないことは、負のエネルギーを増幅させてしまうことだ。ジムバグノーラ博士は内側の状態にストレスがかかると人は「闘争逃走本能」というものが働き、戦うか、逃げるかのどちらかの選択をするようにできていると言っている。
自分の感情の状態に気がつくことでまずは無意識の反応である感情とその後に取る行動の間にほんの少しのスキマをつくることでそこに「思考」が入り込む余地ができる。
自分のエネルギー状態は自己責任、自分の内側にある調剤薬局に何を処方させるかは自分で決める。
自分の内側にある調剤薬局に何を処方させるかを決めるのは自分だ。負のエネルギーはじわじわと心も体も蝕んでいく。人間関係で「気疲れ」するように「負のエネルギー」は無駄に心身を消耗してしまう。
ジムバグノーラ博士は「無闇に相手の人格攻撃をしたり、負の感情をぶつけたりするのは、自分で毒を飲みながら相手に”死ね”と言っているのと同じだ。」と言っている。
嫌だなと思う感情をぶつけられ、それを受け取ってしまったとしても、それに気が付いたら、すぐに自分の内側を整えよう。自分の内側が嫌な気持ちになったら、そうでない「あり方」は何かを考える。
目には目を歯には歯をではだめだ。相手に嫌なことをされたから仕返すというのは、負のエネルギーを増幅させて、双方で毒を飲んでいるようなものだ。相手の負のエネルギーに対して、自分の内側はどのようなエネルギー状態をつくればいい。
相手の怒り、イライラをぶつける様を見て自分もイライラするのではなく、相手の内側で毒がつくられてて、辛そうだな。と観察する。そして自分の内側には絶対にそれを入れないために、逆に相手を思いやるくらいの気持ちでいることが大切だ。あなた自身に非があるのであれば、素直に謝ればいい、それで治らないなら、あとは相手の問題だ。
相手の感情の原因を探っていくことにもあまり意味がない。何が原因だろうが、相手が自分の感情に対してどう反応(思考・行動)しているかはあなたの課題ではなく相手の課題だ。
あなたはあなたの内側の状態にだけ責任を持てばいい。負のエネルギーは瞬発力はあるが持続力はない、あなたの内側の状態を穏やかに保っていれば、自然と相手のエネルギーも徐々に勢いを無くし、あなたのエネルギーに染まり出してくるのがわかるはずだ。コミュニケーションはエネルギー交換なのだから。
相手の感情にどう対処するかだけでなく、コミュニケーションにおいては常にエネルギー交換が起きている。あなたが心地よいと感じるコミュニケーション、そうでないコミュニケーションをどういうエネルギー交換が起きているのかを観察してみても良いかもしれない。
夜泣きする赤ちゃんをあやす時にイライラしたり、焦ったりしながら「よしよし」とあやしても意味がない、大事なのはあなたと赤ちゃんの間のエネルギー交換だ。あなたが焦れば焦るほど赤ちゃんにそれは伝わる。まずあなた自身が穏やかで心地よい内側の状態をつくって赤ちゃんに接すれば、すぐに眠りやすい状態になるだろう。
人間関係に疲弊する人は多い、そういう時こそこの記事を思い出してほしい。相手がどうだとか、出来事はあくまでトリガーに過ぎない、それに対してどういう反応をしているから疲れるのかを一度観察してみてほしい。
自分の内側にもっと関心を。
多くの人は自分の外側のことに気を取られ過ぎて、自分の内側の状態に無関心なことも少なくありません。コミュニケーションに限らず自分の内側に敏感になって、自分の心身のエネルギーをいい状態に保つには、自分の心地よさを大切にしていきましょう。
ULL編集長、マーケティングのノウハウと、エネルギーマネジメントを武器に、組織課題の発見と解決プランの策定、さらには実行する際のチームビルドと人材育成までを支援。
“日本にもっと「イイ顔」している人を増やしたい“という想いのもと、広告会社、エンタテインメント会社での経験を経てマーケティングディレクターとして独立。マーケティング課題の発見と、ソリューションの提案だけでなく、実行できるようメンバーの育成、チームビルディングまで行う。自身の実践的な体験からエネルギーマネジメントという独自の人材育成の理論とコーチングの手法で、人のポテンシャルを最大化し組織の本当の力を引き出す。
一般社団法人グローバルリーダーシップコーチング協会(GLC)の立ち上げで出会った藤井義彦氏と世界で活躍する講演家のジムバグノーラ博士をメンターとして師事、2018年、ジムバグノーラ博士より「PhB・マスター・プラクティショナー」として認定される。
【活動領域】
●マーケティング戦略 ●組織変革・チームビルディング ●パーソナルブランディング ●コーチング ●PhBマスタープラクティショナー ●クレイセラピー(国際クレイセラピー協会認定クレイセラピスト) ●エネルギーマネジメント