2極化時代に淘汰されない自分をつくろう、パーソナルブランディングでなりたい自分になるための、最初の一歩。
なりたい自分になるための、パーソナルブランディングのススメ。
初対面の人に唐突に褒められた時、あなたはどのような反応をするだろうか。
ちょっと照れくさくなって「いやいや、そんなことありません」なんて返答していないだろうか。
日本には、謙遜するという文化が根付いている。謙遜を辞書で調べると「へりくだること、控えめな態度をとること」とある。日本は昔から謙遜を美徳としてきたし、謙遜する必要はないというつもりもない。しかし、どうも日本人は”必要以上にへりくだりすぎる”嫌いがあるようでならない。
「謙遜しすぎ」のモヤモヤに気がついたのは、一緒にいて気持ちが良い人と、なんとなく疲れるな人と思う人との違いを考えていた時だ。
まず一緒にいて楽しい人や、一緒にいてエネルギーが湧いてくる人というのは「受け取り上手」だということに気がついた。受け取るというのは、何か”モノ”を受け取るに限ったことではなく、ふとしたことを褒めても「ありがとう!」と素直に受け取ってくれる。
そして、なんとなく気疲れする人は受け取り下手である。「いやいや私なんて、滅相もございません」と過剰にへりくだり、受け取りを拒否する。それもかかわらず拒否しながらもまんざらでもないような顔をしていたりする。
もし、あなたが誰かの誕生日に何かプレゼントを買って渡そうとしたとする。その相手がそれを受け取らなかったら、そのプレゼントはあなたの手元に残る。相手に対する敬意や感謝、褒め言葉などもそれと同様に受け取らないと、発した側から流れるエネルギーが停滞するのか、何かモヤモヤしたものが残る。
人間関係は、コミュニケーションであり、コミュニケーションはエネルギーのやりとりとも言われることがあるが、まさにそのエネルギーのやりとりの流れをせき止めることにもなっている。
確かに、「下心」をもって褒めることもあるかもしれないし、ゴマすり的なケースもあるとは思うが、変に勘ぐって受け取りを拒否すれば、相手はもっと押し付けてくることも少なくない。それなら気持ちよく受け取ってしまえば良い。(賄賂は受け取ったらダメですよ〜)
よく喫茶店なんかで見かける光景、おばちゃん同士が「私が払う」「いやいや私が」と延々とやっていることがある。そして結局引き下がったほうが「悪いわねぇ」とかバツの悪そうに言っていたりする。もちろん最初から支払う意思があることは必要だが、ダラダラと支払い合戦をやる必要はなく、そこは「ありがとう!ごちそうさまでした!次回は私がご馳走するからね!」と受け取ってしまえばいい。そして「ありがとう」という感謝の気持ちを忘れない。
もし、あなたが”お金”とか”豊かさ”であったとしたら、やはり喜んで受け取ってくれる人、感謝してくれる人のところに行きたいと思うのではないでしょうか。「悪いわねぇ」と罪悪感を感じて受け取る人のところにはあまり行きたくないのではないだろうか。
受け取り上手になるということは、傲慢になるということではないし、謙遜しないということでもない。与えられたことを”当たり前だ”と思ってしまうのは受け取り上手とは言えない。
重要なのは、その人の”あり方”としての謙遜であり、心構えとしての謙遜である。謙遜という心構えがあるからこそ、ただ受け取るのではなく「感謝して受け取る」のだ。
そして、そこに登場するのが「ありがとう」という言葉。受け取り上手の人は、この「ありがとう」をびっくりするくらい上手に、そして惜しげもなく使っている。
前述したように、コミュニケーションは、お互いのエネルギーの交換だ。
僕が誰かを褒めると、僕からその誰かに尊敬のエネルギーが発せられ、そのエネルギーを受け取った相手は、「ありがとう」と感謝のエネルギーを与え返す。
与えられたほうも、「ありがとう」という感謝のエネルギーを相手に返しているのだ。これが一緒にいてエネルギーが上手に流れている関係であり、その場に流れエネルギーによって自分自身も相手も内側から元気がわいてくる。
受け取らないと、発したエネルギーはその場で停滞し、行き場をなくす。エネルギーのやりとりが行われないから、発したほうはエネルギーが自分の中に停滞する、相手も受け取らないから、増幅されない。だからなんとなく疲れるのかもしれない。
だから、受け取り上手な人は、無意識のうちに「ありがとう」を上手に使っている。相手の与えてくれるエネルギーと同等、もしくはそれ以上の気持ちいい「ありがとう」を伝え、相手にエネルギーを返している。与え上手であるということも言えるだろう。
受け取るのが苦手な人は、どんなことでも上手に受け取りまくる練習をしたらいい。最高に気持ち良い感謝のエネルギーを相手に返せば、どんなものでも受け取っていいと思い「ありがとう」の言葉に全身全霊のエネルギーを載せてみよう。これは何度かやってみれば気がつくが、そういうエネルギーを言葉に乗せて、相手に感謝を伝えると、相手もとても良い表情になる。つまり上手にエネルギーが交流している証拠なのだ。与えるエネルギーと受け取るエネルギーが交流し、与えた側にも与えられてる、与えた側も受け取っている。
400円のコーヒーをご馳走になったとして、「いやぁ、なんかすみません・・・ご馳走になっちゃって」と申し訳なさそうに受け取り、その申し訳なさそうなエネルギーを相手に与えた時と、「ごちそうさまでした!ありがとうございます!」と気持ちよく受け取り、気持ち良いエネルギーを相手に与えた時とでは、相手の表情も全然違うのがわかるはずだ。
褒められた時も同様に、「○○さんは仕事ができますね」と言われた時に「いやいやそんなことないです」ではなく「ありがとうございます!もっと精進します!」としっかり相手のエネルギーを受け取る。「○○さん、素敵ですね!」と言われたら「ありがとうございます!××さんもネクタイ似合ってますよ!」としっかりと相手の放ったエネルギーを受け取ることを意識してみると、人間関係が格段によくなる。
そして何より、「受け取っていいんだ」というマインドになってくると、自分自身を肯定することにもなり、自分自身との関係もよくなっていく。そうなると、豊かさがどんどん寄ってくるというプラスのスパイラルに突入していく。
謙遜というのは確かに大切だ、ただ過剰にしすぎるのはエネルギーを停滞させる事になりかねない。だからどんなときも「天狗にならない」「感謝を忘れない」という程度でとらえておくくらいが控えめな日本人には丁度良いのではないだろうか。
ULL編集長、マーケティングのノウハウと、エネルギーマネジメントを武器に、組織課題の発見と解決プランの策定、さらには実行する際のチームビルドと人材育成までを支援。
“日本にもっと「イイ顔」している人を増やしたい“という想いのもと、広告会社、エンタテインメント会社での経験を経てマーケティングディレクターとして独立。マーケティング課題の発見と、ソリューションの提案だけでなく、実行できるようメンバーの育成、チームビルディングまで行う。自身の実践的な体験からエネルギーマネジメントという独自の人材育成の理論とコーチングの手法で、人のポテンシャルを最大化し組織の本当の力を引き出す。
一般社団法人グローバルリーダーシップコーチング協会(GLC)の立ち上げで出会った藤井義彦氏と世界で活躍する講演家のジムバグノーラ博士をメンターとして師事、2018年、ジムバグノーラ博士より「PhB・マスター・プラクティショナー」として認定される。
【活動領域】
●マーケティング戦略 ●組織変革・チームビルディング ●パーソナルブランディング ●コーチング ●PhBマスタープラクティショナー ●クレイセラピー(国際クレイセラピー協会認定クレイセラピスト) ●エネルギーマネジメント